2008年02月15日
積善・謙虚のすすめ』~名著「陰隲録」を読む~
積善・謙虚のすすめ』~名著「陰隲録」を読む~
今日は、娘の塾を迎えの待ち時間に読んだ『積善・謙虚のすすめ』の中から、一節を紹介ます。常に心を保つことのむずかしさを感じる名文を紹介を兼ねて日記しました。
『積善・謙虚のすすめ』~名著「陰隲録」を読む~ 仙田美智子著
<子供の天啓に望みをかける>
我が子天啓よ、お前の運命がこれからどのようになるかは、私には分からない。もし運命がお前を高位高官に登らせてくれるのなら、常に落ちぶれた時を考えればよい。もし運命が都合よいようにめぐりあわせたならば、常に思い通りにならないときのことを思ってみよ。もし、生活に困ることがないならば、常に貧乏のときの考えをせよ。もし人に敬愛されるようになったならば、常に恐れつつしむ心を忘れるな。もし家が世間から評判がよくなったならば、常にへり下っだった心を持たなければならない。もし、学問がたいへん優秀になったならば、常に未熟な時のことを思い出すべきである。
このように慎んで、遠くは祖先の徳を揚げ輝かすことを思い、近くは父の過失を補うことえを考え、上は国の恩に報いようと思い、下は家門の福をつくろうと考え、外では人の困ることを救うことを考え、内では自分の邪(ヨコシマ)をふせごうと思い、つとめて毎日わが非を知り、日々己の過ちを改めることをせよ。一日の非を知らずにすごせば、すなわち一日みずからこれでよいとして安易にすごすことになり、一日己の過ち改めることがなかったならば、一日進歩もないことになる。
天下には耳さとく目明らかに、かしこくすぐれた人物がたくさんおるが、そのものたちが、一段と徳を修めることもなく、功業もひろまらないわけは、ただ因循という二字のために、一生をふりまわされてしまうからである。
雲谷禅師が授けてくれた立命の説は、いたってくわしく、いたって奥深く、きわめて真に、きわめて正しいところの道理である。だからお前はこのことをよくよく熟慮玩味(ジュクリョガンミ)して、一生懸命に行い、日月を安易に送ってはいけない。
【読 釈】
わが息子、天啓に対し、人としての生き方、過ごし方を具体的にくわしく示し、毎日を安易に過ごすことへの恐れを知ることの大切さを述べている。
(注1)『陰隲録を読む』(安岡正篤著・致知出版)
(注2)『陰隲録(いんしつろく)』袁了凡著
著者袁了凡が、自分の体験を子供に書き残した偉大な人生のダイナミックな学問
(注3)袁了凡(えんりょうぼん)1533~1606
明の大儒。はじめ学海と号したが、後、了凡と改む。王陽明の高弟王龍渓に学ぶ。進士の試験に及第し、宝抵知県(河北省)の知事に任ぜられた。著書に『陰隲録』など。
今日は、娘の塾を迎えの待ち時間に読んだ『積善・謙虚のすすめ』の中から、一節を紹介ます。常に心を保つことのむずかしさを感じる名文を紹介を兼ねて日記しました。
『積善・謙虚のすすめ』~名著「陰隲録」を読む~ 仙田美智子著
<子供の天啓に望みをかける>
我が子天啓よ、お前の運命がこれからどのようになるかは、私には分からない。もし運命がお前を高位高官に登らせてくれるのなら、常に落ちぶれた時を考えればよい。もし運命が都合よいようにめぐりあわせたならば、常に思い通りにならないときのことを思ってみよ。もし、生活に困ることがないならば、常に貧乏のときの考えをせよ。もし人に敬愛されるようになったならば、常に恐れつつしむ心を忘れるな。もし家が世間から評判がよくなったならば、常にへり下っだった心を持たなければならない。もし、学問がたいへん優秀になったならば、常に未熟な時のことを思い出すべきである。
このように慎んで、遠くは祖先の徳を揚げ輝かすことを思い、近くは父の過失を補うことえを考え、上は国の恩に報いようと思い、下は家門の福をつくろうと考え、外では人の困ることを救うことを考え、内では自分の邪(ヨコシマ)をふせごうと思い、つとめて毎日わが非を知り、日々己の過ちを改めることをせよ。一日の非を知らずにすごせば、すなわち一日みずからこれでよいとして安易にすごすことになり、一日己の過ち改めることがなかったならば、一日進歩もないことになる。
天下には耳さとく目明らかに、かしこくすぐれた人物がたくさんおるが、そのものたちが、一段と徳を修めることもなく、功業もひろまらないわけは、ただ因循という二字のために、一生をふりまわされてしまうからである。
雲谷禅師が授けてくれた立命の説は、いたってくわしく、いたって奥深く、きわめて真に、きわめて正しいところの道理である。だからお前はこのことをよくよく熟慮玩味(ジュクリョガンミ)して、一生懸命に行い、日月を安易に送ってはいけない。
【読 釈】
わが息子、天啓に対し、人としての生き方、過ごし方を具体的にくわしく示し、毎日を安易に過ごすことへの恐れを知ることの大切さを述べている。
(注1)『陰隲録を読む』(安岡正篤著・致知出版)
(注2)『陰隲録(いんしつろく)』袁了凡著
著者袁了凡が、自分の体験を子供に書き残した偉大な人生のダイナミックな学問
(注3)袁了凡(えんりょうぼん)1533~1606
明の大儒。はじめ学海と号したが、後、了凡と改む。王陽明の高弟王龍渓に学ぶ。進士の試験に及第し、宝抵知県(河北省)の知事に任ぜられた。著書に『陰隲録』など。
Posted by ノグチ(noguchi) at 22:46│Comments(0)│TrackBack(0)

