2008年04月15日
(環境と企業 ②)熱帯雨林から学んだ経済活動(木内孝)
(環境と企業 ②)熱帯雨林から学んだ経済活動(木内孝)
~行動を起さなければ、何も変わらない~
8年前、九州7県の新聞社が主催する「九州発見塾」の講師で出会った、NPO法人フューチャー500の理事長木内孝氏には、様々な場面で指導を受けています。持続可能な社会を目指す企業家、学者、活動家が集い、語り、未来を考える世界的なネットワークです。その木内氏が、4年前、アメリカで知られている雑誌ファスト・カンパニーで、「今年の5人」として、念頭メッセージが掲載されました。
私の世界を考える機会になればと思い、ご紹介します。
<木内孝氏の年頭メッセージ>(2004年1月ファスト・カンパニー、和訳)
私達人類が住む地球と企業の求めることとが対立すことなどありうるだろうか。長期的に見たらそんなことはありえない筈だ。
今日、地球の6億の住民は、様々な産業・工業製品を享受して生きている。これに間もなく中国、インド、旧ソビエト連邦からの25億の人々が加わる。そして更に30億の人々が続こうとしている。これだけの人間が求めるものを満たす為には、資源の面から見た地球が3つ必要になるだろう。ではこれからどのようにしたら人類に要求に応えて行けるのだろうか。
実を言えば、私達には持続可能な経済を造ることは出来ないのだ。しかし、それを育てる事はできる。これは私が熱帯雨林から学んだことである。自然の活力は生命を作り出し進化させ、地球上の有限な資源と太陽から注がれる一定のエネルギーを基に、何十億年もの間その生命を維持する力から生まれる。それは放出したものを還元し、適応して行く絶え間のない生態系内の循環による。世界経済における問題は、放出されたものが還元される循環経路を妨げていることである。
企業は活動を範囲を広げるだけ広げ程、関与している社会との結びつきは希薄になる。企業の貸借対照表には環境保全と社会の為に経費と恩恵は決して計上されていない。放出されたものが還元されるのは財務上の直接収益の形でしか表れない。十分な還元がなければ具体的な適応は発生しない。適応がなければ革新は起らない。変化に効率よく対応して行くことが難しくなり、私達は脆弱になって行く。
人々は、さながら新しいことのように企業の社会責任について口にする。しかし、企業の本質とは責任を果たして行くことに尽きる筈だ。私の信念は、利益を上げる為に事業を展開するのでない、事業を展開する為に利益を上げるのだと言うことだ。この地球上で事業を展開して行くには、存在意義と目的が必要だ。さもなければ企業の存在価値は何処にあるというのだろうか。
2004年1月ファスト・カンパニー(アメリカの月間情報誌)
<今年の5人>
グオルグ・ケル(国連グローバル・コンパクト代表)
マデレーヌ・オルブライト(前アメリカ国務長官)
ビル・ジョイ(サン・マイクロシステムズ)
デブラ・ダン(ヒューレット・パッカード上級副社長)
タチ・キウチ(木内孝、フューチャー500理事長)
・木内孝(フューチャー500)「コミュ」
http://mixi.jp/view_community.pl?id=2615890
<木内孝 プロフィール>
1935年ドイツ・ハンブルグ生まれ。慶應義塾大卒、三菱電機入社後、カナダ・ブリティッシュ・コロンビア大留学。経済学修士号取得。
三菱エレクトリックセールス・アメリカ副社長、本社海外事業部長、海外第一事業部長を経て、1988年三菱エレクトリック・アメリカ会長に就任。
チルドレンズ・エクスプレス理事長、カリフォルニア大学サンタバーバラ校ボードメンバー。
本社取締役・常務取締役兼任中の1995年にNPO法人「フューチャー500」を設立、地球環境・生命・次世代の社会を守る活動を開始。
著書に「アメリカで働くということ」「ニューエコノミー」「新学問のすすめ」「What We Leamed in the Reinforest 」
1972年まで母方の祖母に当たる福沢諭吉の四女と共に暮らす。岩崎弥太郎(三菱財閥の創始者)の次女は、父方の祖母。
父の木内信胤氏は、世界経済研究所理事長。戦後直後の首相の経済顧問。
<以前の日記>
・(環境保全と企業運営 ①)「目指し時計」(木内孝)
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=776481159&owner_id=2182841
・花祭コンサート。上司と語る3つの教訓(論語3シリーズ)
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=775777508&owner_id=2182841&org_id=776481159
~行動を起さなければ、何も変わらない~
8年前、九州7県の新聞社が主催する「九州発見塾」の講師で出会った、NPO法人フューチャー500の理事長木内孝氏には、様々な場面で指導を受けています。持続可能な社会を目指す企業家、学者、活動家が集い、語り、未来を考える世界的なネットワークです。その木内氏が、4年前、アメリカで知られている雑誌ファスト・カンパニーで、「今年の5人」として、念頭メッセージが掲載されました。
私の世界を考える機会になればと思い、ご紹介します。
<木内孝氏の年頭メッセージ>(2004年1月ファスト・カンパニー、和訳)
私達人類が住む地球と企業の求めることとが対立すことなどありうるだろうか。長期的に見たらそんなことはありえない筈だ。
今日、地球の6億の住民は、様々な産業・工業製品を享受して生きている。これに間もなく中国、インド、旧ソビエト連邦からの25億の人々が加わる。そして更に30億の人々が続こうとしている。これだけの人間が求めるものを満たす為には、資源の面から見た地球が3つ必要になるだろう。ではこれからどのようにしたら人類に要求に応えて行けるのだろうか。
実を言えば、私達には持続可能な経済を造ることは出来ないのだ。しかし、それを育てる事はできる。これは私が熱帯雨林から学んだことである。自然の活力は生命を作り出し進化させ、地球上の有限な資源と太陽から注がれる一定のエネルギーを基に、何十億年もの間その生命を維持する力から生まれる。それは放出したものを還元し、適応して行く絶え間のない生態系内の循環による。世界経済における問題は、放出されたものが還元される循環経路を妨げていることである。
企業は活動を範囲を広げるだけ広げ程、関与している社会との結びつきは希薄になる。企業の貸借対照表には環境保全と社会の為に経費と恩恵は決して計上されていない。放出されたものが還元されるのは財務上の直接収益の形でしか表れない。十分な還元がなければ具体的な適応は発生しない。適応がなければ革新は起らない。変化に効率よく対応して行くことが難しくなり、私達は脆弱になって行く。
人々は、さながら新しいことのように企業の社会責任について口にする。しかし、企業の本質とは責任を果たして行くことに尽きる筈だ。私の信念は、利益を上げる為に事業を展開するのでない、事業を展開する為に利益を上げるのだと言うことだ。この地球上で事業を展開して行くには、存在意義と目的が必要だ。さもなければ企業の存在価値は何処にあるというのだろうか。
2004年1月ファスト・カンパニー(アメリカの月間情報誌)
<今年の5人>
グオルグ・ケル(国連グローバル・コンパクト代表)
マデレーヌ・オルブライト(前アメリカ国務長官)
ビル・ジョイ(サン・マイクロシステムズ)
デブラ・ダン(ヒューレット・パッカード上級副社長)
タチ・キウチ(木内孝、フューチャー500理事長)
・木内孝(フューチャー500)「コミュ」
http://mixi.jp/view_community.pl?id=2615890
<木内孝 プロフィール>
1935年ドイツ・ハンブルグ生まれ。慶應義塾大卒、三菱電機入社後、カナダ・ブリティッシュ・コロンビア大留学。経済学修士号取得。
三菱エレクトリックセールス・アメリカ副社長、本社海外事業部長、海外第一事業部長を経て、1988年三菱エレクトリック・アメリカ会長に就任。
チルドレンズ・エクスプレス理事長、カリフォルニア大学サンタバーバラ校ボードメンバー。
本社取締役・常務取締役兼任中の1995年にNPO法人「フューチャー500」を設立、地球環境・生命・次世代の社会を守る活動を開始。
著書に「アメリカで働くということ」「ニューエコノミー」「新学問のすすめ」「What We Leamed in the Reinforest 」
1972年まで母方の祖母に当たる福沢諭吉の四女と共に暮らす。岩崎弥太郎(三菱財閥の創始者)の次女は、父方の祖母。
父の木内信胤氏は、世界経済研究所理事長。戦後直後の首相の経済顧問。
<以前の日記>
・(環境保全と企業運営 ①)「目指し時計」(木内孝)
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=776481159&owner_id=2182841
・花祭コンサート。上司と語る3つの教訓(論語3シリーズ)
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=775777508&owner_id=2182841&org_id=776481159
Posted by ノグチ(noguchi) at 20:20│Comments(0)│TrackBack(0)

